神の後にⅡ 第三の道

原理主義とグローバリズム、地球環境の崩壊と投機資本主義……破局のシナリオを突破する道とは!

 

マーク・C・テイラー

神の後にⅡ 第三の道

須藤孝也

 

313日刊行 A5判・並製 236頁 本体2800ISBN978-4-906791-42-2 C0014

 

 破局の予感をはらんで高速に回転する世界の現在の外に出る。ブレークスルーの第三の道を拓く、不可能な挑戦へ! 

 湾岸戦争から9・11へ、妥協のない対決の道を呼び出してしまったアメリカの現在を素材として、その歴史的由来と思想史的な背景を捉え、必死に〈希望〉をたぐり寄せようとする。 

 神のない宗教/絶対性のない倫理への狭き門は、どこにあるのか。どん詰まりの〈現代〉を思想史に位置づけ直し、再び〈希望〉を学ぶ。未来の世代に、突破の可能性を残すために。

目次

目 次                神の後にⅠ 〈現代〉の宗教的起源 目次

 第5章 真実の喪失             第1章 宗教を理論化する 

第6章 真実の復活             第2章 プロテスタント革命

第7章 神のない宗教              第3章 主体性と近代性 

  第8章 絶対性のない倫理                    第4章 宗教的な世俗性

著者紹介

マーク・C・テイラー

1945, アメリカ・ニュジャージー州生まれ. 2007年より, コロンビア大学宗教学部教授. 脱構築神学の旗手と目される.著書に, 『キルケゴール仮名著作活動』(1975年), 『自己への旅──ヘーゲルとキルケゴール』(80年), 『反形状化──芸術, 建築, 宗教』(92), 『イマゴロギー──メディア哲学』(94), 邦訳に, 『さまよう──ポストモダンの非/神学』(邦訳, 岩波書店, 91年), 『ノッツ──デリダ, 荒川修作, マドンナ, 免疫学』(法政大学出版局, 96年)などがある.

 

須藤孝也(すとう・たかや)

1974, 生まれ. 97, 一橋大学社会学部(社会学専攻)卒業. 2000-02, 日本学術振興会特別研究員DC2. 2010, 一橋大学大学院社会学研究科博士課程社会学専攻修了, 『キルケゴールと「キリスト教界」』(創文社, 2014年)によって学位取得. 2014年より日本学術振興会特別研究員PD. 電気通信大学, 白梅大学非常勤講師.