2014年

8月

21日

破局のプリズムーー再生のヴィジョンのために

 

カタストロフィの解読──それでも生きよう、と言える思想のために

 

西谷 修

 

破局のプリズム

  ──再生のヴィジョンのために

2014925日刊行 四六判・上製 260  

本体価格2500円 ISBN978-4-906791-34-7 C0010

■ 新しい貧困、格差の拡大、自壊する世界経済システム、「帝国」の     退潮……支配的であった社会のシステムが、あらゆる局面で機能不全におちいっている。予感されるカタストロフィからの出口はどこにあるのだろうか。

■ 「テロとの戦争」と、日常と化した「いじめ」という現象、世界金   融システムの破綻と、「殺してみたかった」だけの殺人……これらは密接にかかわっている。

 破局は、いま・ここにある。日々の出来事から世界戦争の予兆まで、思考の現在からグローバルな欲望の動向まで、ミクロとマクロの二つの次元を貫く視野をもって、破局の実相に迫る。

■ 9・11から3・11へ、アクチュアルな経済と政治の混沌に目をこらし、その構造と歴史的な由来とを明るみに出そうとする、世俗哲学の挑戦。

  山形孝夫共著、2月刊『3・11以後この絶望の国で』、6月刊『アフター・フクシマ・クロニクル』(いずれも、ぷねうま舎刊)の姉妹篇。

目次

序 章 いま・ここのカタストロフィ 第3章 破局の構造

第1章 9・11からの世界     第4章 破局の風景

第2章 破局経済学第        第5章 世俗哲学の方へ

著者紹介

西谷修(にしたに・おさむ)

1950, 愛知県北設楽生まれ. 専攻, フランス文学・思想. 東京都立大学フランス文学科修士課程修了. 立教大学大学院文学研究科教授. 著書:『不死のワンダーランド』(1990,『戦争論』(1992),『夜の鼓動にふれる──戦争論講義』(1995),『離脱と移動──バタイユ・ブランショ・デュラス』(1997),『世界史の臨界』(2000),『「テロとの戦争」とは何か──911以後の世界』(2002, のち増補版『〈テロル〉との戦争』2006),『沖縄/暴力論』(編著,2008),『理性の探求』(2009),『〈経済〉を審問する──人間社会は経済的なのか?(編著,2011),311以後 この絶望の国で──死者の語りの地平から』(共著, 2014, 『アフター・フクシマ・クロニクル』(2014ほか。