2015年

8月

28日

グノーシスと古代末期の精神 全2冊 Ⅰ 神話論的グノーシス

グノーシス探求の基本文献、遂に完訳なる!

 

ハンス・ヨナス

グノーシスと古代末期

の精神 2

 大貫 隆

 

第一部 神話論的グノーシス

             

第二部 神話論から神秘主義哲学へ 

10月中旬刊行予定

  

 

 

918日刊行 A5判上製 566頁 本体6800円 ISBN978-4-906791-49-1 C1014

 

■ 壮大な転換期であった古代末期に、広範に広がった思想運動。この埋もれた潮流の宗教的・哲学的含意とは何だったのか。東方的な要素と古代ギリシア思想の水脈、さまざまな色彩をもつ教派の核心を構造的・存在論的に解明する。

 

■ グノーシス主義のダイナミズムと革命的な意義とを新しい思考財として、第二次大戦とホロコーストに至った西洋文明と対峙しようとする。文字通り、血で書かれた記念碑的大著。

目次

第1章 グノーシスのロゴス(ことば)

第2章 グノーシスの現存在の姿勢

第3章 グノーシスの神話論と思弁

第4章 グノーシスの新しい本文

著者紹介

ハンス・ヨナス

1903, ッセルドルフ近郊のユダヤ人家庭に生まれる. 28, M・ハイデガーとR・ブルトマンの下で博士号取得. 35, エルサレムに移住. 40, 英国陸軍が編成した反ナチスのユダヤ旅団に入営し転戦. 42, 母親をアウシュヴィッツで失う. 戦後は, カナダ, アメリカで教鞭をとる. 本書の第一部は1934年刊. 以降, 第二部に収められる諸論考を71年まで書き継ぐ. 93, . 邦訳書:『グノーシスの宗教──異邦の神のメッセージとキリスト教の端緒』(秋山さと子・入江良平訳), 『哲学──世紀末における回顧と展望』(尾形敬次訳), 『責任という原理──科学技術文明のための倫理学の試み』(加藤尚武監訳), 『生命の哲学──有機体と自由』(細見和之・吉本陵訳), 『アウシュヴィッツ以後の神』(品川哲彦訳),『回想記』(盛永審一郎・木下喬・馬淵浩二・山本達訳).

訳者紹介

大貫 隆

1945年生まれ. 専攻, 新約聖書学・グノーシス主義. ミュンヘン大学にてDr.theol.取得. 現在, 東京大学名誉教授. グノーシス研究の成果として, ナグ・ハマディ文書の翻訳Ⅰ〜Ⅴ(岩波書店, 1997-2010年), 『グノーシスの神話』(1999, 『グノーシス 「妬み」の政治学』(2008)がある.