死海文書 Ⅷ詩篇

失われ、長く謎に包まれていた文書群の全貌が現れる

 

 

死海文書 Ⅷ 詩篇

 

      全12冊 第1回配本

 

      勝村弘也・上村静 訳 

 

6月25日刊行 ISBN978-4-906791-82-8 C1014

A5判・上製 256頁 本体3600円  

 

▶ 死海のほとりの洞窟から、聖書を照らす新たな光が放たれた。

▶ 文書発見から今日に至るまでの校訂・編集・解読作業を踏まえた、原語ヘブライ語・

  アラム語からの翻訳。

▶ 傍注(見開き、左隅)では、旧約・新約聖書との関連や、本文の背景にある歴史的な

  事柄に触れる。また、死海文書に特有の語彙や考え方などについて解説する。 

目次

感謝の詩篇  …………………………………………………………勝村弘也

 

バルキ・ ナフシ ……………………………………………………上村

 

 

外典詩篇 ……………………………………………………………勝村弘也

 

 

外典哀歌 ……………………………………………………………  勝村弘也

 

 

神の諸々の業と共同の告白 ………………………………………上村

 

訳者紹介

勝村弘也(かつむら・ひろや)

1946年生まれ. 専攻, 旧約学, ユダヤ学. 京都大学大学院博士課程単位取得退学. 現在, 神戸松蔭女子学院大学名誉教授, 日本聖公会ウイリアムス神学館教授.

著書,『詩篇注解』旧約聖書に学ぶ──求めよ、そして生きよ』(日本キリスト教団出版局,1992,93, 岩波書店版の旧約聖書シリーズにおいて『雅歌・哀歌』(第ⅩⅢ巻, 1998, 『箴言』(第Ⅻ巻, 2004)を担当.『箴言カレンダー──ユダヤの知恵』(聖公会出版, 2003, 『滅亡の予感と虚無をいかに生きるのか──聖書に問う』(共著, 新教出版社, 2012, 訳書, G. フォン・ラート『イスラエルの知恵』(日本キリスト教団出版局,1988.

 

上村 静(うえむら・しずか)

1966年生まれ. 専攻, ユダヤ学, 聖書学, 宗教学. 94-98, ヘブライ大学に留学. 2000, 東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野満期退学. 2005Ph.D.取得(ヘブライ大学. 現在, 尚絅学院大学教授.

 

著書,宗教の倒錯──ユダヤ教・イエス・キリスト教』(岩波書店,2008, 『旧約聖書と新約聖書──「聖書」とはなにか』, 『キリスト教の自己批判──明日の福音のために』,国家の論理といのちの倫理──現代社会の共同幻想と聖書の読み直し』編著(新教出版社, 2011,13, 14, Land or Earth? A Terminological Study of Hebrew ’eretz and Aramaic ’ara‘ in the Graeco-Roman Period, (Library of Second Temple Studies 84; London-New York: T&T Clark, 2012). 訳書, P. シェーファー『タルムードの中のイエス』(共訳, 岩波書店, 2010, E. シューラー『イエス・キリスト時代のユダヤ民族史IV』(共訳, 教文館, 2015.