2015年

10月

13日

“ふつう”のサルが語るヒトの起源と進化

ヒトがサルからもらったもの──サル学が描く原始人類社会のモデル

 

“ふつう”のサルが語るヒトの起源と進化

 

中川尚史

 

20151120日刊行 四六判・状勢16頁 

本体2300ISBN978-4-906791-51-4 C0045

 

■ ニホンザルの抱擁行動は、サル社会の何を反映しているのでしょうか。自己意識の発生? ヒトとともに長い足に進化したパタスモンキーは、その進化をもたらした条件について、何を語ってくれるのでしょうか。

 

■ 抱擁を含む接触行動と採食行動、また生育集団から出てゆくワカモノオス・ワカモノメスの行動半径、これらから浮かび上がる初期人類の社会構成とは。一夫多妻、多夫多妻、それとも一妻多夫? 父系、あるいは母系?

 サルからヒトは何をもらい、何を捨てたのかを考えます──サル学の冒険。

目次

はじめに

   ──なぜいま、〝ふつう〟のサルから人類の起源と進化を探るのか

  サル学の現場から① 野外研究とセレンディピティ

第1章  ニホンザルの社会行動の文化

  サル学の現場から② ニホンザルの稀な行動

第2章 ヒトの社会の起源とその進化

  サル学の現場から③ 金華山A群第一位オス・キヨシロウの移出

第3章  ヒトの長肢化の選択圧──平行進化

  サル学の現場から④ 発展途上国の僻地での暮らし

著者紹介

中川尚史(なかがわ・なおふみ)

1960年大阪府生まれ.京都大学大学院理学研究科教授.理学博士. 金華山や屋久島のニホンザル, アフリカ・サバンナのパタスモンキーを研究する. 2015年春, ニホンザルの抱擁行動を紹介し, 話題となった. 著書,『サルの食卓──採食生態学入門』(1994),『食べる速さの生態学──サルたちの採食戦略』(1999),『カメルーン・トラブル紀行』(2003),サバンナを駆けるサル──パタスモンキーの生態と社会』(2007)ほかがある.

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