未来哲学 三号 特集・言語を問う地平 語りえぬものへ

心にもう一つのポケットを! 

 

未来哲学   第三号(年2回刊)

 

 特集・言語を問う地平 語りえぬものへ 

 

 編集委員 末木文美士・山内志朗・中島隆博 

  発行所  未来哲学研究所 

 

 

2021年12月20日刊行 A5判・並製 330頁  

本体2000円  ISBN978-4-910154-28-2 C0010

 

    オルタナティヴを探して──かつて構想された社会システムは、そのほとんどが自然過程に委ねるしかなかったかのように、理念の廃墟をさらしています。デジタル化の利便性は圧倒的で、次世代に登場するものへの期待がすべてを押し流していくかのように、あたかも状況を認識し返す思想の構造など無意味であるかのような気分が醸成されています。思想の多様性・多数性にあらためて目を開かせてくれるアイデアへ。

    希望とは何か、終末とは何か。一つの大きなサイクルが巡り終えたかのような、薄暮に閉ざされた時節を超えるために。    

目次

特集 言語を問う地平──語りえぬものへ               司会 中島隆博

    提題 メタ言語哲学が拓いた次元           八木沢 敬

         生命の自己形態化としての言語                  永井 晋

        唯識と言語                                    師 茂樹

提言 東洋の形而上学                      ルネ・ゲノン 永井 晋

水曜哲学会 縄文像を書き換える                        辻 誠一郎

探険・哲学叢林 新たなる中世                          細川瑠璃

緊急提言 人類と自然の救済に向けて                      秋山知宏

論考 ホムンクルスと海                               久山雄甫

    変化への順応と抵抗の礎となるもの                    佐藤麻貴

  この世の外に 後編                  阿部仲麻呂

連載 『正法眼蔵』を読む二                末木文美士

書評と対話  護山真也『仏教哲学序説』を読む   護山真也 末木文美士

                                           師 茂樹 一色大悟                                    

 

 

正誤表

 

4頁 目次 

 

  特集 提題1 メタ言語哲学が択いた次元

   → 特集 提題1 メタ言語哲学が拓いた次元

 

  論考 ホムンクルスと海──ゲーテ『ファウスト』第二部の余白に

 

   → 論考 ホムンクルスと海──ゲーテ『ファウスト』第二部の余白

注欠落個所